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【ブログ記事】
【2020岩手県公立高校入試】平均点が発表されました!
2020年3月6日に実施された岩手県公立高校入試の「合格者平均点」が発表されました。
下の表は岩手県教育委員会から発表された「合格者平均点」を一覧にしたものです。
*参考のために最近3か年の平均点も掲載しています。
◆全体概況◆
なんと言っても5教科の平均点が30点以上も上がるという異常事態!
(昨年は理科が11点も下がるという異常事態でしたが…)
ここまで平均点が上がるとは予想外でした。
特に平均点が上がったのは国語と数学。
国語は記述問題の記述量が減少したことと昨年と同じ出題形式(大問3)だったこと。
数学は目立って難しい問題がなかったことと基本問題が比較的簡単だったこと。
これらが大きな要因だったかと思います。
大学入試改革や新学習指導要領の影響により、高校入試の出題も年々、思考力・判断力・表現力を見る問題が増加傾向にあります。
しかし、全体的に問題の難易度は下がっている。
岩手県教育委員会がどういう方針かよく分からないのですが、
正直、もっと手応えのある問題を増やさないと、上位生にとっては簡単すぎて差がつかない。
昨年の理科の問題くらい挑戦的な問題が各教科に1題以上はほしいです。
そうでないと上位生の学力が下がるだけでなく、岩手県全体の学力も下がるのではないでしょうか?
◆各教科の概況◆
*難易度の標準点=5教科平均点÷ 5 = 58.2点としました。
【国語】
□難易度(標準点より+11.9点):かなり簡単
□出題傾向の変化:大きく変化
・大問数の減少(6→4)、記述量の減少(165字→85字)
・小説と古文を融合した問題
・直喩を用いて表現する(←昨年は俳句をつくる)
・資料(グラフ)の読み取り
【数学】
□難易度(標準点より-5.2点):難しい
□出題傾向の変化:ほとんどなし
・説明させる記述問題が増加(3→5)
・問題数の減少(24→20)
・難しい問題の配点が高くなった(6点が2題、5点が4題→7点が2題、6点が5題)
・身近な題材(写真から身長を求める)の出題は減少(3題→1題)
【英語】
□難易度(標準点より-5.1点):難しい
□出題傾向の変化:ほとんどなし
・ほぼ全ての生徒が「大問8は難しかった」と言っていた。内容はWHO(世界保健機関)のせっけんプロジェクト。最近の入試傾向である国際社会の課題解決に関する英文でした(設問自体はそう難しくはないのですが…)。
・リスニングで英単語を書く問題がなくなった。→情報を整理する問題に変わり難易度が上がった。
【社会】
□難易度(標準点より+4.9点):簡単
□出題傾向の変化:ほとんどなし
・【地理】地図からの出題(南アメリカ大陸の一部を描く、ヨーロッパの地形、地図の読み取り)
・【歴史】特になし
・【公民】時事的な話題は例年通り(地球温暖化、CO2削減義務)だが、資料を選ぶのが新しい。
・記述問題(大問7や大問8)では、いくつかの条件を満たしていないと減点される。
【理科】
□難易度(標準点より-6.5点):難しい
□出題傾向の変化:ほとんどなし
・昨年から見ると、単純に難易度が下がっただけで目新しい問題はなし。
・計算問題の増加(3→5)
・問題文の長文傾向は変わらず。
最初の印象で国語、数学が昨年より簡単だなと感じてはいたのですが、
国語で10点近くも上がる予想を立てる勇気は… ありませんでした。
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本年は次女が高校受験です。本日盛中特待入試でした。相当難しかったようですが感触的には200点以上にはなっているようです。明日も五教科で臨みます。県立は姉と同じく一高を目指しております。私がこの3年間単身赴任で県外にいたため出題傾向などさっぱりでしたが素晴らしい分析を拝見させていただき大変ありがたく思っております。通塾しておらず失礼極まりなき利用者で恐縮ですが、本年の動向についても拝読させていただこうと考えております。コロナでこれまでとは違う様々な対応をしなければならず不安がつきまとうところですができるバックアップをしてやりたいと考えております。よろしくお願いいたします。